「熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会
〒640-8319
和歌山市手平2-1-2ビック愛9階
(公社)和歌山県青少年育成協会内
☎090-1585-0423
☎073-433-1678
(20時以降)
ホームページアドレスwww.kumako1997.com/
eメールアドレス
kumako97@jtw.zaq.ne.jp
☆私たちは、1997年から
「熊野古道を世界遺産に登録しよう!」と活動を続けています👣
湯川明子会員作
👟熊野古道世界遺産ウォーキング会👟
第298回定例会 令和5年10月15日(日)
集合時間:和泉府中駅9時15分
コース:和泉府中駅~東岸和田駅 約7km
集合時間:和泉府中駅9時15分(阪和線運休の時 和泉府中駅10時)
参考列車時刻 行=紀伊田辺6:25~8:03和歌山8:11~8:58和泉府中駅
阪和線が運休の場合:紀伊田辺6:25~8:03和歌山
⇒8番線で乗換 和歌山8:12~8:18和歌山市8:30~8:58泉佐野9:04~9:19泉大津
⇒南海バス乗換(333(父鬼線)系統 父鬼方面) 泉大津駅前9:35~9:48和泉府中駅前
★阪和線運休の場合とは、
先日下見した時に阪和線が人身事故で止まったので振替輸送を使ったら和泉府中駅に行けたので念のためです(^^)
帰=東岸和田駅14:09~14:52和歌山15:00~16:01御坊16:20~17:02紀伊田辺駅
※当日の天候や公共交通機関の状況により、
コースを変更したり、公共交通機関を利用して移動する場合があります。
1.朝歩きたくなったら集合場所にお越しください。
2.お弁当と飲料水と参加費(傷害保険代と資料代)500円はお忘れなく(^^
3.暑く陽射しが強くなってきましたから、傘(雨、日傘ともOK)をさして歩けば、影が肩まで覆い、照り返しの暑さも弱まるので、傘を持ってきてみてください
弊会は、「熊野古道の【何でも受け入れる懐の深さ、何ものも排除しないところ】と 世界遺産の【柔軟性・寛容の精神】がぴったり合うのではないか」と考えました。
そして、「地元の熊野古道を世界遺産に登録する活動」を展開していくことは、『平和文化を創造する活動』につながっていったり、
「熊野古道一帯」の自然や文化・歴史は、現代人の「心の癒し」となるだけでなく、 自然環境保護を理解し、私達が故郷を大切にし、誇りに思う心を育み、それをそれを後世に伝えていく為に大きな役割を果たすものであるとも考えました。
また、『熊野古道』に和歌山県内外の多くの世界中の人が集まるようになれば、都市と農村との地域間交流もでき、 語り合えば世代間交流にもつながり、和歌山県が元気になるきっかけになるのではないかとも考えました。
もちろん、世界レベルで「熊野古道」を保護する意味もあります。
これらのことから、1997年8月2日に団体をたちあげ、様々な活動を開催して参りました。
1.熊野古道世界遺産ウォーキング会
2.世界遺産や熊野古道をテーマにした講演会・勉強会
3.熊野古道近隣の方々との交流会
4.地元行政へのはたらきかけ
5.世界遺産ビデオ講座 6.熊野古道絵画コンクール 7.写真展等
そして、地元や多くの方々のご理解とご協力により(人の和、地の利、天の時)、
2004年 7月に「熊野古道」の一部分が 紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録され、
2016年10月に軽微な変更(追加登録)もされました。
現在は、今までの活動に加え、「山の日」祝日を記念し開催するピースウォーク、
他府県にある熊野信仰に基づく参詣道でのウォーキング会も開催しています。
また、2021年10月30日からは、「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業を行います。
会員 湯川明子様作
◆世界遺産条約採択50年をむかえて
1972年の第17回UNESCOの総会で世界遺産条約(正式には「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)が採択され、2022年11月16日で50年になります。
これは、1960年代、エジプトでナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画が持ち上がりこのダムが完成するとヌビア遺跡が水没する危機がわかり、これを受けたユネスコが、「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」を開始しました。
そして、世界の60ヶ国の援助により、技術支援、考古学調査支援などが行われ、ヌビア遺跡内のアブ・シンベル神殿の移築が行われました。
これがきっかけとなり、開発などから歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で守ろうという機運がうまれたのでした。
地球、そして人類の歴史が生み出したかけがえのない「人類共通の財産」を後世に伝えるため、世界遺産条約に基づき世界遺産リストが作成されました。
「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産を兼ね備えたもの)」の3種類にわけて登録された物件は、この50年で1,157件(文化遺産900件、自然遺産218件、複合遺産39件)になりました。
1972年 「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」が採択される。
1975年 20カ国の締結により条約が発効される。危機遺産リストが作成される。世界遺産基金が設立。
1978年 世界遺産登録基準(文化遺産6、自然遺産4)が定められ「ガラパゴス諸島」など12件が初の世界遺産として登録される。
1992年 日本が条約を締結。文化遺産の新たな分類項目に「文化的景観」が追加される。
1994年 木造建築などの遺産価値を指摘した「真正性に関する奈良文章」が採択される。
2001年 地域住民の経済利益と遺産の保護とを両立させるために、「世界遺産を守る持続可能な観光計画」の作成が始まる。
2002年 世界遺産委員会の4つの主要な戦略目標(信用性の確保、保存活動、能力の構築、意思の疎通)が設定される。
2007年 世界遺産委員会の戦略目標の5番目に「コミュニティの活用」が追加される。
2008年 世界遺産そのものの登録地域は資産(property)と呼ばれ、緩衝地帯と明確に区別されるようになる。
2012年 世界遺産条約採択40周年
2021年 第44回世界遺産委員会終了時点での締約国は194か国である。
2022年 世界遺産条約採択50周年
「異文化を理解する教材」である世界遺産ですが、世界遺産に登録されることで周辺地域の観光産業に多大な影響があります。
もともと文化遺産に対する観光地化の弊害については、世界遺産以前から問題視する意見はあり、ICOMOSでは文化遺産の保護を訴えていました。
しかし、世界遺産を観光振興に結び付けようとする姿勢は根強く、その弊害も表出しています。
けれどもその一方で、貧困にあえぐ国などでは観光を活性化させることで雇用を創出することが、結果的に世界遺産を守ることにつながる場合もあります。
ただ、観光振興の効果は余り続かず、海外では紛争で破壊された物件もあり、「人類共通の財産」をどのように後世につなぐかが、今後の課題となっていきます。