熊野古道」を世界遺産に登録するプロジェクト準備会 

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    弊会のプロフィール       紀の国わかやま文化祭2021                                           

〒640-8319

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(公社)和歌山県青少年育成協会内

☎090-1585-0423

☎073-433-1678

(20時以降)

ホームページアドレスwww.kumako1997.com/

eメールアドレス

kumako97@jtw.zaq.ne.jp

☆私たちは、1997年から

「熊野古道を世界遺産に登録しよう!」と活動を続けています👣


湯川明子会員作

👟熊野古道世界遺産ウォーキング会👟

305回定例会 令和4 月21日(日

熊野古道・紀伊路と日本遺産99番「葛城修験」をたずねる約11km 

コース:JR山中渓駅~JR紀伊駅  集合時間:山中渓駅9時 

★申込不要 朝歩きたくなったら集合場所にお越しください。  


Ø  雄ノ山峠の交通量の多い道を歩く時間が長いので、

本当に自動車に注意して下さい 


予定コース (当日の天候や公共交通機関の状況、諸事情により、コースを変更する場合があります。)

午前:6km山中渓駅~葛城二十八宿 ~中山王子~山口王子~小野小町墓~山口神社(昼)

午後:5km山口神社~紀伊駅5km


参考列車時刻 

行=紀伊田辺6:25~8:03和歌山8:11~8:27山中渓駅

帰=紀伊駅14:42~14:52和歌山駅15:00~16:00御坊駅16:20~17:02紀伊田辺駅

紀伊駅15:42~15:52和歌山駅16:00~17:08御坊駅17:17~18:00紀伊田辺駅


※当日の天候や公共交通機関の状況により、

  コースを変更したり、公共交通機関を利用して移動する場合があります。

1.朝歩きたくなったら集合場所にお越しください。

2.お弁当と飲料水と参加費(傷害保険代と資料代)500円はお忘れなく(^^)

3..車道を歩くルートもありますので、車・バイク・自転車・通行人の方々には十分注意してください。

  弊会は、「熊野古道の【何でも受け入れる懐の深さ、何ものも排除しないところ】と 世界遺産の【柔軟性・寛容の精神】が    ぴったり合うのではないか」と考えました。

 そして、「地元の熊野古道を世界遺産に登録する活動」を展開していくことは、『平和文化を創造する活動』につながっていったり、「熊野古道一帯」の自然や文化・歴史は、現代人の「心の癒し」となるだけでなく、 自然環境保護を理解し、私達が故郷を大切にし、誇りに思う心を育み、それをそれを後世に伝えていく為に大きな役割を果たすものであるとも考えました。

    また、『熊野古道』に和歌山県内外の多くの世界中の人が集まるようになれば、都市と農村との地域間交流もでき、 語り合えば世代間交流にもつながり、和歌山県が元気になるきっかけになるのではないかとも考えました。

もちろん、世界レベルで「熊野古道」を保護する意味もあります。

 これらのことから、1997年8月2日に団体をたちあげ、様々な活動を開催して参りました。

1.熊野古道世界遺産ウォーキング会

 2.世界遺産や熊野古道をテーマにした講演会・勉強会

 3.熊野古道近隣の方々との交流会

 4.地元行政へのはたらきかけ

  5.世界遺産ビデオ講座   6.熊野古道絵画コンクール   7.写真展等

          そして、地元や多くの方々のご理解とご協力により(人の和、地の利、天の時)、

          2004年  7月に「熊野古道」の一部分が 紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録され、

          2016年10月に軽微な変更(追加登録)もされました。

         現在は、今までの活動に加え、「山の日」祝日を記念し開催するピースウォーク、

         他府県にある熊野信仰に基づく参詣道でのウォーキング会も開催しています。

         また、2021年10月30日からは、「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業を行います。

会員 湯川明子様作

◆世界遺産条約採択50年をむかえて

1972年の第17回UNESCOの総会で世界遺産条約(正式には「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」)が採択され、2022年11月16日で50年になります。

 これは、1960年代、エジプトでナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムの建設計画が持ち上がりこのダムが完成するとヌビア遺跡が水没する危機がわかり、これを受けたユネスコが、「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」を開始しました。

そして、世界の60ヶ国の援助により、技術支援、考古学調査支援などが行われ、ヌビア遺跡内のアブ・シンベル神殿の移築が行われました。

これがきっかけとなり、開発などから歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で守ろうという機運がうまれたのでした。

地球、そして人類の歴史が生み出したかけがえのない「人類共通の財産」を後世に伝えるため、世界遺産条約に基づき世界遺産リストが作成されました。

「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産を兼ね備えたもの)」の3種類にわけて登録された物件は、この50年で1,157件(文化遺産900件、自然遺産218件、複合遺産39件)になりました。


1972年  「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」が採択される。

1975年  20カ国の締結により条約が発効される。危機遺産リストが作成される。世界遺産基金が設立。

1978年 世界遺産登録基準(文化遺産6、自然遺産4)が定められ「ガラパゴス諸島」など12件が初の世界遺産として登録される。

1992年  日本が条約を締結。文化遺産の新たな分類項目に「文化的景観」が追加される。

1994年  木造建築などの遺産価値を指摘した「真正性に関する奈良文章」が採択される。

2001年  地域住民の経済利益と遺産の保護とを両立させるために、「世界遺産を守る持続可能な観光計画」の作成が始まる。

2002年  世界遺産委員会の4つの主要な戦略目標(信用性の確保、保存活動、能力の構築、意思の疎通)が設定される。

2007年  世界遺産委員会の戦略目標の5番目に「コミュニティの活用」が追加される。

2008年  世界遺産そのものの登録地域は資産(property)と呼ばれ、緩衝地帯と明確に区別されるようになる。

2012年  世界遺産条約採択40周年

2021年  第44回世界遺産委員会終了時点での締約国は194か国である。

2022年 世界遺産条約採択50周年


「異文化を理解する教材」である世界遺産ですが、世界遺産に登録されることで周辺地域の観光産業に多大な影響があります。

もともと文化遺産に対する観光地化の弊害については、世界遺産以前から問題視する意見はあり、ICOMOSでは文化遺産の保護を訴えていました。

しかし、世界遺産を観光振興に結び付けようとする姿勢は根強く、その弊害も表出しています。

けれどもその一方で、貧困にあえぐ国などでは観光を活性化させることで雇用を創出することが、結果的に世界遺産を守ることにつながる場合もあります。

ただ、観光振興の効果は余り続かず、海外では紛争で破壊された物件もあり、「人類共通の財産」をどのように後世につなぐかが、今後の課題となっていきます。