世界遺産

世界遺産は、異文化を理解する教材の一つです!!

世界遺産 World Heritage

1972年にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(『世界遺産条約』)」のことです。

1960年、エジプトのナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムを建設が始まり、ヌビア遺跡が水没することが懸念されました。

これを受けて、ユネスコが、ヌビア水没遺跡救済キャンペーンを開始。

世界の60か国の援助をもとに技術支援、考古学調査支援などが行われ、

ヌビア遺跡内のアブ・シンベル神殿の移築が実現したことがきっかけです。

Ø 1972年にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(『世界遺産条約』)」にもとづき、

人類共有のかけがえのない財産として「国際的」に保護・保全していくことが義務づけられている「遺跡」、「建造物」、「自然」などの事で、

「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に区別されています。

Øその中で後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に加えられます。

Ø明確な定義付けはありませんが、平和の希求や人種差別の撤廃などを訴えていく上で重要な物件は、「負の世界遺産」(負の遺産)と呼ばれています。

Ø世界遺産に登録されるには、ユネスコの「世界遺産委員会」において、その物件(資産・エリア)の内容が、他に類例のない固有のものであり

国際的に決められた登録基準(文化遺産6・自然遺産4)に照らして「顕著で普遍的な価値」があり「真実性」と「完全性」が認められることが必要となります。

Ø登録された物件は、登録後も有効な保存管理がされることも必要条件となっています。

Øその中で後世に残すことが難しくなっているか、その強い懸念が存在する場合には、「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に加えられます。

2019年の第43回世界遺産委員会終了時点での危機遺産登録物件は53件です。

Ø 登録理由となった要素が失われたと判断された資産は、世界遺産リストから抹消され、現在2件が「抹消された世界遺産」があります。

(「オマーンのアラビアオリックスの保護区」、「ドイツのドレスデン・エルベ渓谷」)

Ø 2019年の第43回世界遺産委員会終了時点での条約締約国は193か国で、

世界遺産リストに記載されている文化遺産は869件、自然遺産は213件、複合遺産は39件となり、合計1121件となりました。

Ø ユネスコ加盟国193カ国のうち、26か国が世界遺産を保有していません。

Ø 日本には文化遺産は19件、自然遺産は4件、複合遺産は0件の合計23件があります。

Ø ユネスコの三大遺産は、「世界遺産」、「無形文化遺産」、「世界の記憶」です

Øその他に「「エコパーク」、「ユネスコ世界ジオパーク」があります。